災害時の医療と薬剤師

医療提供施設の分類と役割


急性期(発災〜1週間)までの医療提供施設の役割分担
分類 災害時の主な役割
病院 災害拠点病院 重傷者の治療
災害拠点連携病院 中等症者の治療
専門的医療(小児、周産期、精神、透析等)を行う災害医療支援病院 専門的医療の継続
一般的医療を行う災害医療支援病院 地域の医療救護活動
診療所 専門的医療(救急、透析、産科等)を行う診療所 専門的医療の継続
一般的医療を行う診療所 地域の医療救護活動
薬局 地域の医療救護活動
災害拠点病院や医療救護所だけではなく、全ての病院・診療所・薬局が協力して災害医療に取り組むために、医療提供施設を以下ように役割が決まっています。

病院は「災害拠点病院」「災害拠点連携病院」「災害医療支援病院」のいずれかに分類され、重症の患者は災害拠点病院へ、中等症の患者は災害拠点連携病院で治療を行います。災害医療支援病院は2種類に分かれ、専門的医療(小児、周産期、精神、透析等)を行う病院は、原則として病院での業務を継続し、主に慢性疾患を担う病院は、発災直後は各区市町村の地域防災計画に基づく医療救護活動が主体になり、1週間以降に平時の業務へ徐々に移行します。

診療所も2種類に分かれ、専門的医療(救急、透析、産婦人科等)を行う診療所は、原則として診療所での業務を継続し、透析等の患者の医療にあたります。その他の診療を行う診療所(一般診療所)は、発災直後は各区市町村の地域防災計画に基づく医療救護活動が主体になり、1週間以降に平時の業務へ徐々に移行します。

薬局は、発災直後は各区市町村の地域防災計画に基づく医療救護活動が主体になり、1週間以降に平時の業務へ徐々に移行します。

薬剤師は地域の医療救護活動に従事します


地域の薬剤師の主な活動
分類と設置場所 主な役割
緊急医療救護所 災害拠点病院の近接地 軽症者への応急処置のための調剤等
医療救護所 避難所 慢性疾患治療のための服薬指導等、被災者の健康相談・公衆衛生の維持等
地域防災計画に基づき、緊急医療救護所医療救護所が設置されます。
薬局の薬剤師は、地域での薬局の役割に応じて、勤務地の最寄りの緊急医療救護所に参集する等して、他の薬局・医療機関・医師会・薬剤師会・区市町村等と情報を共有し、活動方針、業務継続方針を決定します。

緊急医療救護所では、医師が主に軽症の患者を診察し、災害処方せん(又は指示せん)を発行します。災害処方せん(又は指示せん)は原則、緊急医療救護所内の調剤所で調剤されるため、発災後3日間の調剤は緊急医療救護所が主体となります。

引用:災害時の薬局業務運営の手引き
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