薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年10月5日= 第34号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)10月5日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
9月24〜30日は結核予防週間
 日本では、現在は生後1 歳までの赤ちゃんは全員が 予防接種を受けることにな っています。腕に残ったそ の跡は子どもの頃にかかる と重症化する結核から守っ てくれた印なんです。今で はBCGのおかげで子ども の結核はほとんど無くなり ました。でも、大人の結核 を予防することはできない のです。結核は昔の病気で はありません。大都市の一 部の結核罹患率は依然群を 抜いており、集団感染事例 もあとをたちません。結核 は「再興感染症」として再 び注目すべき疾患となって います。国内で年間2万人 以上が発症している、現代 の病気です。
 結核を発症した場合、無 治療でいると50%程度の方 が亡くなってしまうといわ れています。現在では、医 療の進歩もあり、そこまで 高い割合で亡くなることは ありませんが、髄膜炎を発 症してしまった場合は、現 在でも30%程度の方が亡く なり、治った方においても 後遺症を残すことがあると いわれています。
結核とは
 結核を予防するために接 種するワクチンがBCGで す。その効果は、乳幼児期 にBCGを接種することに より、結核の発症を52〜74 %程度、重篤な髄膜炎や全 身性の結核に関しては64〜 78%程度予防することがで きると報告されています。 また、一度のBCGワクチ ンを接種で、その効果は10 〜15年程度続くと考えられ ています。BCGは結核を 予防するワクチンの通称で あり、このワクチンを開発 したフランスのパスツール 研究所の研究者の名前を冠 した菌:Bacille Calmette-Gue rinの頭文字をとったも のです。この菌は、本来牛 に感染する牛型結核菌を弱 めたものであり、1921 年に初めて新生児に投与さ れて以来1924年には日 本にも菌がもたらされまし た。また、1965年には 日本の菌(Tokyo 1 72 strain)から つくられたBCGワクチン がWHOの国際参照品に指 定されています。
 BCGワクチンの接種は 平成25年4月1日以降、生 後1歳に至るまでの間に接 種することになっています (標準的な接種は生後5〜 8ヵ月の間に行う、地域に おける結核の発生状況等固 有の事情を勘案する必要が ある場合は、必ずしもこの 通りではありません)。B CGは70年以上に渡り、世 界中で安全に使用されてき たワクチンです。リンパ節 の腫れや局所・全身の皮膚 症状などの比較的軽度な局 所反応は一定の頻度でみら れますが、骨炎や全身性の BCG感染症、アナフィラ キシーなどの重大な副反応 の報告は稀です。



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