薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年9月28日= 第33号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)9月28日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
皮膚のトラブルとその対策
どうして湿疹・かぶれが起こるの?
 皮膚のブツブツ、赤み、 水ぶくれ……。湿疹・かぶ れは、代表的な皮膚のトラ ブルですが、猛烈なかゆみ や痛みを伴う場合もあり、 なかなかやっかいなもので す。これらの症状には、“ かぶれ”などの原因がはっ きりしたものから、原因不 明のもの、ほかの病気が潜 んでいるケースまでさまざ まです。直接人の目に触れ る部分だけに、早めに対処 したいものです。
 外から体を守るバリア= 皮膚が刺激に負けてトラブ ルに。外の刺激から体を守 ってくれるバリアの役割を 果たしているのが、体の外 壁ともいえる皮膚なので す。刺激を与える原因には、 洗剤や化粧品、冷感・温感 の他に細菌による感染や、 花粉やハウスダストなどの アレルゲン(アレルギー反 応の原因物質)などがあり ます。
 細菌に感染=免疫反応の 攻撃力で炎症が起きる。  アレルギー反応=過剰な 免疫反応で自分を攻撃。ア レルギー反応とは、ほこり や花粉などのアレルゲン (アレルギー反応を起こす 原因物質)を異物と認識し て、過剰に免疫反応を起こ してしまう状態です。
 アレルギー体質の人が、 乾燥やストレスなどで皮膚 のバリア機能が低下する と、皮膚炎を起こしやすく なります。
湿疹とかぶれの違い
 湿疹とは、皮膚に炎症を 起こす病気の総称です。湿 疹・かぶれの主なものは以 下の通り。■かぶれ(接触 皮膚炎):金属などに接触 した部位に、境界がはっき りした炎症などが起こる。 ■脂漏(しろう)性湿疹: 皮脂(油分)の分泌異常や ホルモンバランスの崩れに より起こる。皮脂欠乏性湿 疹の例:皮膚表面の皮脂が 欠乏し、乾燥肌の人に発症 しやすいものです。■主婦 湿疹(手湿疹):手にでき る湿疹で、家事によって生 じた場合に「主婦湿疹」と 呼ばれる。せっけんや洗剤 などによって起こり、主に 利き手側にできます。■お むつ皮膚炎:大小便の刺激 やおむつの当たる刺激など で起こる。赤みが強い場合、 なかなか治らない場合は、 カビに感染する皮膚カンジ ダ症になっている場合があ る。■アトピー性皮膚炎: 明確な原因が特定できない といわれているが、耳、顔、 首回り、わきの下、ひじの 内・外側、ももの付け根、 膝の表・裏側といった部位 に湿疹が出て、皮膚全体が カサカサしているという特 徴があります。■汗の排出 が阻害されて炎症や丘疹が できる「汗疹」(赤ちゃん に多くみられる「あせも」 もこの仲間)や、薬の副作 用による「薬疹」などがあ る。
受診をおすすめする場合
 急に症状が出た、何によ る刺激か思い当たらない、 腫れもかゆみもひどいとい った場合、原因を確かめる 必要があります。皮膚科専 門医などを受診しましょ う。ほかにも、次のような ときには、早めにかかりつ け医、専門医を受診しまし ょう。■激しいかゆみがあ るとき、・広い範囲に病変 がある場合、・毎年同じ時 期にできる場合。■発熱や 倦怠感などを伴う場合
セルフケアできる場合
 軽い湿疹、原因がわかっ ているかぶれなどの場合は セルフケアできます。くす りを上手に使って悪化のサ イクルを抑えるのがコツで す。湿疹・かぶれなどはか ゆみを伴うことが多いた め、ついついかいてしまい がちですが、かいて治るこ とはまずなく、むしろ「か ゆい」→「かく」→「患部 をかき壊してしまう」→「化 膿・悪化する」「患部が拡 大する」という悪化のサイ クルに陥ることが少なくあ りません。かゆみや炎症を 抑えるくすりを上手に使っ て、サイクルを抑えましょ う。
 症状が軽い場合はマイル ドに炎症を抑えるステロイ ド成分や、かゆみを抑える 抗ヒスタミン成分を配合し たもので治療効果が期待で きます。症状が強い場合は、 ステロイド成分を配合した もので炎症を抑えましょ う。ステロイドには、広が った毛細血管を引き締める 効果があります。かき壊し たとき、とびひなど:細菌 を殺菌する抗生物質や化膿 止めの入った軟膏などを使 用しましょう。
 何を選択すればいいかわ からないときは、薬剤師な どの専門家に正確に症状を 伝え、的確な医薬品を使う ようにしましょう。抗ヒス タミン薬は眠くなる副作用 がありますが、かゆみがつ らいときにはむしろ眠りに つきやすくなります。
 最後に湿疹予防に日ごろ から心がけておきたいこと 「7項目」を挙げておきま す。
 ●いつも清潔に(汗をか いたらまめにふき取る)● アルコールや刺激物はほど ほどに●万病の遠因でもあ るストレスはためないよう に●規則正しい生活をし て、体を常に健康に保つ● 肌が弱い人は、夏場もでき るだけ皮膚を露出しない服 装で●皮膚の保湿を心掛け る●睡眠を十分とる



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