薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年4月27日= 第20号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)4月27日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
あなたの食べものはどれくらい安全ですか?
食品をより安全にするための5つの鍵
 毎日、世界中で大勢の人 が食べた食品が原因で病気 にかかっています。このよ うな病気は「食品を媒介と する疾病(食品媒介疾病)」 と呼ばれ、危険な微生物や 有害化学物質によって引き 起こされます。多くの食品 媒介疾病は適切な食品の取 扱いにより防ぐことが出来 ます。
 微生物とは非常に小さな 生き物で、肉眼では見るこ とができません。細菌、ウ イルス、カビ、寄生虫など はすべて微生物です。微生 物は良い微生物、悪い微生 物、危険な微生物の三種類 があります。
 良い微生物は人間の役に 立ちます。食品及び飲料を 作るときに利用できます (チーズ、ヨーグルト、ビー ル及びワイン等)。ペニシ リンなどの医薬品を作ると きに利用できます。食べた ものの消化を助けます。
 悪い微生物(腐敗菌)は、 普通、直接人間の害にはな りません。食品を腐らせた り、悪臭や外観の変化の原 因となったりします。
 危険な微生物は人間の病 気の原因となり、死に至る 場合もあります。これらは 病原菌と呼ばれ、その大部 分は、食品の外観に影響を 与えません。食品のにおい や味、外観は食べて病気に なるかどうかの目安とはな りません。腐敗菌の中には、 危険で、かつ食品の外観に 変化をもたらすものもあり ます。その例は毒素を産生 するパンの青カビです。
食中毒の原因
 毎年、何十億人もの人が 食品媒介疾病に、食品によ って起こったと知らずに罹 ります。
 食品を媒介とする病気に よく見られる症状は、「胃 痛」、「嘔吐」、「下痢」です。 症状は疾病の原因により異 なります。食品を食べた直 後に現れる症状もあれば、 数日から何週間か経ってか ら現れるものもあります が、大部分の食品媒介疾病 では、食後24時間から72時 間の間に症状が現れます。 食品媒介疾病は長期にわた る健康上の問題を引き起こ すこともあります。汚染さ れた食品により、非常に重 篤な疾患(がん、関節炎、 神経の障害等)を起こすこ ともあります。
 乳児、病弱者、妊娠中の 女性及び高齢者は、食品媒 介疾病の症状が重篤で、死 に至る確率も高くなりま す。下痢の最中には、充分 な水分の補給が脱水症状を 防ぎます。
 食品媒介疾病の3%では 長期の健康問題になると考 えられています。咳やくし ゃみをしている人は食品を 取り扱っている間、マスク をするべきです。手の傷を 覆うために手袋を用いるこ とができますが、頻繁に代 えるべきです。
 水様便が頻繁にある、便 に血が混じる、症状が三日 以上続く、などの場合には、 医師による診察を受けるべ きです。
 適切な食品の取扱いは食 品媒介疾病を予防する鍵な ので、「食品をより安全に するための5つの鍵」に従 うことは非常に重要です。
?清潔に保つ
?生の食品と加熱済み食品とを分ける
?よく加熱する
?安全な温度に保つ
?安全な水と原材料を使う
放射性物質の基準値
 平成24年4月から、食品衛 生法に基づく規格として、 食品群ごとに放射性セシウ ムの上限を定めました。基 準値については、食べ続け たときに、その食品に含ま れる放射性物質から生涯に 受ける影響が、十分小さく 安全なレベル(年間1ミリ シーベルト以下)になるよ うに定められています。
世界保健デー
世界保健デーは、世界 保健機関 (Worl d Health O rganizatio n: WHO) が設 立された1948年 (昭和23年)4月7日 を記念して設けられた ものです。2015年 の世界保健デーのテー マは「食品安全」です。 食品安全は、食中毒や 食品によって媒介され る感染症から消費者を 守る、公衆衛生の重要 な分野です。食品や水 が原因の下痢症によっ て世界で毎年 200 万人が亡くなるな ど、早急な取組が求め られています。 本年 は、「あなたの食べも のはどれくらい安全で すか?」をスローガン とし、以下の目的達成 に向けてキャンペーン が展開されます。 国 内における「食品安全」 について日本国内で も、食品中の放射性物 質の問題、O157な どの腸管出血性大腸菌 による大規模な食中毒 事件の発生など、食の 安全をめぐる多くの問 題が生じています。



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